鉄フレームのよさ | バイクのライディングテクニック
フレームが意外とたくさん仕事している事は前にお話したとおりですが、実は材質によってこの特性の違いが出てきます。
自転車もカーボンフレームやアルミフレーム、鉄フレームと種類がありますよね。
今回はこのバイクのフレームの材質について。
1.フレーム材質のトレンド
バイクのフレームは、最初は鉄製ダブルクレードルフレームから始まり、1980年代、特にスポーツバイクのジャンルで軽量化のためにアルミ化が進みました。
そしてタイヤの進化に合わせて高い剛性が必要となり、また製造コスト削減のためにアルミ鋳物化が進んでて今日に至っています。
しかし、従来からの鉄パイプトレリスフレームも淘汰されることなく量産モデルとして残っています。
Ducatiは多くのモデルが鉄トレリスフレームを採用しており、Ducatiのアイコンになっていますね。
さらについ最近までDucatiはMtoGPレースに鉄フレームで参戦しタイトルを獲得、鉄パイプフレームの高性能を証明しました。
また最新のkawasakiのモデルでも細径鉄パイプフレームを採用したりと、高性能バイクのジャンルでも相変わらず鉄フレームの採用が続いています。
同じ二輪である自転車を見てみると、カーボンフレームの普及が進み、特に高性能自転車のジャンルで鉄フレームはほぼ淘汰されつつあります。
バイクでもカーボンフレームを採用したモデルが限定モデルで市販化されましたが、コストとんでもないバイクになってしまっています。
こんな中、相変わらず採用が続く鉄フレームの良さについて次に考えてみましょう。
2.鉄フレームの良さ
前にも述べたとおり、乗り物のフレームはサスペンションの役割も持っています。
低い剛性のフレームというのは乗り心地がいいですが、ダブルクレードルフレームのようなタイプの場合どうしても運動性が落ちてしまいます。
単純に考えると運動性との両立は難しくなってしまいますが、ここでトラス構造を採用すると、剛性と軽量化と乗り心地のバランスをとることが可能になります。
トラス構造、いわゆる鉄橋や東京タワーのような、格子状に部材を組み合わせる構造ですね。
この構造の良さは、ただ単に硬いのではなく、変形をライダーが感じる事なく、しなやかに力をいなす特性を作ることができるということです。
この特性を作るためにはある程度材料的な強度が必要となり、アルミではこの特性を実現することはできません。
またカーボンのように極端に重量が軽くなると、構造の応答性が上がりすぎてしまい人間のフィーリングには合いません。
このように、外力に対してしなやかで力をいなす事が可能で、かつ構造の応答性が人間のフィーリングに近い、これが相変わらず鉄フレームが採用されている理由なんです。
みなさんが乗っているバイクのフレームもメーカーがいろいろ考えて作りこんであります。
コーナー中やブレーキング中、旋回中に、今バイクにどんな力がかかってどんな応答でライダーに挙動を伝えているか、こんなイメージを膨らませながら乗るとライディングがもっと楽しくなりそうですね。
それでは豊かなバイクライフを!
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