減速比チューニング | バイクのライディングテクニック
このバイクちょっとロングすぎかな、なんてコメントしているとライディングテクニックが高そうに聞こえますよね。
これはいわゆる減速比の話で、これを変更するのに一番手っ取り早いのがファイナル変更。
今回はこの減速比チューニングについて考えます。
1.エンジン出力は減速されて後輪に伝達されている
エンジン回転数は10000RPMとか表現しますが、これは1分間に1万回クランクシャフトが回転しているという意味。
これをたくさんのギアで減速することで後輪に伝えており、この減速の過程でバイクに適正なトルク特性となるようセッティングされています。
エンジン内部のギア変更は通常エンジンクランクケースから分解する必要があり、普通の人では手が出せない領域。
ただ、最後のチェーンでの減速部はスプロケット交換で簡単におこなう事が可能であり、ここをカスタムしている人は少なくないのでは?
全てのギアに影響がでてしまいますが、次にこの最終減速部のチューニングについて考えてみましょう。
2.最終減速変更(ファイナル変更)
後輪スプロケットを大きくすることをショート化、小さくすることをロング化といいます。
ショート化するとエンジン出力が上がったようなフィーリングを演出することができますが、反面、最高速度は下がります。
逆にロング化するとエンジン出力は穏やかになるフィーリングとなりますが、最高速度は上がります。
どのような場面でこのようなファイナル変更をおこなうのでしょう?
例えば小さな峠道を走る時、最高速度よりも低回転域での出力のピックアップが重要な時はショート化した方が走り易いと感じるでしょう。
エンジンの出力が低回転から強すぎると感じる場合、ロング化することで扱い易くなる事もあります。
ジムカーナやバイクの曲芸乗りなんて特殊なジャンルとなると、極端なファイナルセッティングとなっている事も多いです。
完成車としてバランスが取られた状態で市販車は売られていますが、チェーン交換のついでのファイナルも交換してみる、というのは気軽にバイクの乗り味を変えるためにはいいかもしれませんね。
3.実はファイナル変更は車両のバランスを大きく変えている
ファイナル変更によるエンジン出力の影響についてここまで話をしてきましたが、実は車両側にも大きく影響を与えています。
ファイナル変更でチェーンラインが変わることで、実はリアタイヤ周辺のチェーンを含めた機構的釣り合いが変化しており、ロードレーサーのようなシビアなセッティングをおこなう車両では気軽にファイナルを変更することはありません。
各地のサーキットを転戦するシリーズ戦の場合、各サーキットに合わせた減速比最適化は必須となりますが、その中でもファイナルは固定しエンジン内部の減速比のみでセッティングを行うことも珍しくありません。
そこまでシビアなセッティングが必要になることは通常ありえないと思うので、比較的気軽にバイクの挙動を変化させることができるファイナル変更、是非試してみてください。
それでは豊かなバイクライフを!
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