最近はやりのトラクションコントロール | バイクのライディングテクニック
サーキットを走るようなバイクに搭載されていた「トラクションコントロール」ですが、最近では公道を普通に走るようなスポーツバイクにも装備されるようになってきました。
この「トラクションコントロール」とは?について今回は考えてみましょう。
1.トラクションコントロールの基礎
トラクションコントロールの基本的な思想についてまずは考えましょう。
基本思想は、平たく言えば、車輪(特に後輪)が滑ったら自動的に何らかの制御でエンジン出力を落とします、ということです。
例えば旋回中にラフにスロットルを操作してリアタイヤの滑りが発生した時、この滑りを何らかのセンサーで察知し、出力を自動的に落とす、ということになります。
まずこの滑りの発生の検地ですが、一番わかりやすいのが前輪と後輪の回転数に差が生じた場合に「滑った」と判断しているケースです。
後輪はスロットルを開けているときは基本的に前輪より回転数が高く、実はずっと滑った状態です。
この通常の回転数差よりももっと異常に大きくなった場合、「滑った」と判断しているのが一番分かり易いロジックです。
ただこのロジックだけではバイクがバンクしている時に間違いが発生します
すなわち、バイクのタイヤは丸い形状となっているため、同じ速度で旋回していても中立状態か、バンクしているかでタイヤ半径が変わることとなり、速度計算に間違いが生じるのです。
これを補正するためにジャイロセンサを積んでいるバイクも増えてきました。
このセンサでバイクのバンク状態を検知し、タイヤ半径の補正をおこない正確な速度、回転数を算出しています。
レース車両の場合、GPSを搭載してコーナの位置を検出して最適な出力に自動的に制御している例もあります。
このようにトラクションコントロールといってもセンシング種類だけ見ても色々な種類がある、ということは是非みなさん知っておいてください。
2.トラクションコントロールは安全装置?
このトラクションコントロールですが、欧州では安全装置と認識されている場合が多いです。
新機能好きの欧州人は、トラクションがついていないバイクを安全思想の低いバイク!なんて言ってる例もあると効きます。
しかし、そもそもタイヤの限界近辺やスロットル操作等、一般公道で使うレベルでこんな領域で使うことはなく、トラクションコントロールなんかに頼らないでバイクを走らすことができる事こそが、必要なライディングテクニックなのでは?と私は思います。
雑誌の記事もいかにもトラコンがついていれば安全!なんて記事が多いのも、悪影響だと思います。
あくまで操作を補助してくれる程度のアシスト機能であり、この機能に頼らず繊細な操作をおこなうライディングテクニックを
磨いてください。
それでは豊かなバイクライフを!
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