クラッチの握り方・使い方|バイクのライディングテクニック
1991年11月1日の道路交通法改正により、AT限定の免許が登場し、20007年6月2日の同法改正ではさらに、自動二輪車にもAT限定免許が登場しています。
若い世代からギア付きは厄介という声も聴かれますが、車のようにMTは嫌われ者なのでしょうか。
1.好きこそものの上手なりけり
さて、何事も「どうしても越えなくてはいけない難関」というのはあるものです。
例えばギターを弾くには「F」という難しいコードが簡単に抑えられなくてはいけないです。
お相撲では「股割り」をしないことには幕下力士にもなれないわけです。
そうして指の痛さや股の痛さに耐えたからこそ、「慣れ」というもがやって来るのです。
つまり、MTバイクでライディングテクニックを習得しようとする初心者ならば、今でこそ忌み嫌うクラッチ操作も、やがて何でもなくなる日がやって来るのです。
今は訳が分からないけれど、好きでやっていれば、きっとうまくなる日が来ます。
2.クラッチの役割
クラッチとは日本語で言うなら動力伝達装置です。
エンジンはエンジンをかけた後ずっと回っていますので、その回転力をタイヤに伝える役をしているのがこのクラッチというものです。
また、バイクでは、動力を伝えたり、切ったり、半減させることで、バイクを寝かせながら旋回したり、寝かせているバイクを起こしたりと、姿勢を自在にコントロールするため、バイクのクラッチには、MTの四輪車とはまた違った働きや操作が求められます。
3.クラッチと早く友達になる方法
・まず、MTバイクを用意しまして、前輪を丈夫な壁に着けて前に行かないように固定します。
・エンジンをかけてクラッチを握り、アクセルで回転を保ちます。(大排気量車はアイドリングで行います。)
・ギアを1速に入れてクラッチを徐々につないでいきます。(レバーを徐々に話していきます。)
・クラッチがつながり、タイヤが固定されているので、フロントフォークは縮んできます。
・この縮んだ状態を半クラッチでキープしながら最後にゆっくりフロントフォークを戻していきます。
☆ここでポイントはエンジンを停めないように、ゆっくりとクラッチを操作することが重要です。
☆クラッチレバーを離していってどのあたりに半クラッチがあり、完全につながるのはどのへんなのかを感覚で覚えていきます。
☆最初はエンストをしても仕方ありませんが、最後は目をつぶっても同じ動作ができるようになるのが一つのゴールです。
4.無駄のないクラッチの使い方
この練習でクラッチの握りしろ全部が有効範囲ではないことがお分かりいただけると思います。
クラッチを一回一回全部握るのは疲れの原因になりますし、タイミングが図りずらくなってギクシャクした走りの原因になります。
実際の走行では、ギアチェンジに時間をかけないように、握り込みは「スパッ」と半クラの手前まで握って、繋ぐ時にはそっとリリースして(離して)いきます。
特に発進時は半クラまでスムースに繋げ、徐々にリリースすることがコツです。
そしてクラッチの感覚が完成したら、今度はシフトチェンジのタイミングを計り、アクセルをじっくり開ける感覚と合わせて加速におけるそれぞれのタイミングをつかみましょう。
減速時も同じですが、クラッチは唐突につなぐとリアが跳ねるホッピングの原因になりますので、ここでもやはり、そっとつなぐ感覚でつなぎましょう。
5.MT≒バイクとの一体感
この感覚がつかめるようになったら、坂道は発進でも応用が効きますし、Uターンや小道の切り返しなどで、小回りを利かせたるために、後輪に伝える動力を半分くらいに抑えたり、ライディングテクニックを発揮してきびきびとした走りができるようになるでしょう。
バイクは運転操作というより指令と応答という言葉の方が近く、例えばそれはライダーが「曲がるよ」という指令を出すとバイクがそのために必要な体制になってくれます。
また反対に、「タイヤが滑っています」とバイクがライダーに知らせることで、ライダーが必要な回避行動をとったりしますので、機械と人間が呼応することでより良い動きができるようになるのです。
MTは手間が多い分、こうした感覚をバイクとともにできるので、単なる移動手段とは違って、乗車そのものを楽しむことができ、集中力を持って運転することでライダーはいつの間にか日常から解き放たれ、バイクと一体になるのです。
そこにMTの、バイクの魅力というものがあるように思います。
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