フロントブレーキの役割と使い方|バイクのライディングテクニック
バイクに乗っていてブレーキを使うのは当然です。でもバイクのブレーキには、いろいろな役割があるのを知っていますか。
ライディングテクニック向上に欠かせない、フロントブレーキの掛け方教えます。
1.知ってるつもりのフロントブレーキ
バイクを持っている方なら誰でもフロントブレーキレバーを握ると思います。
そして、このブレーキレバーは「バイクを止める」、つまり制動力を作るためのものだと思っていますよね。
それも正解ではあるのですが、実はそれだけではないのです。
2.そもそもなんで、バイクはバラバラにブレーキがかかるのか
4輪車と違って、一般的にバイクの場合は前と後ろのブレーキが別系統になっています。
形を見ると、前のブレーキディスクやキャリパー(ディスクを挟む機構)は後ろのものより大きかったり、数が多かったりしていませんか。
見た目の通り、制動力は後ろより前の方が大きくできています。
例えば後ろのブレーキだけで制動してみましょう。止まるまでに時間がかかりますよね。
車体の動きとしてはどうでしょう。リア部分が沈みますね。
今度は前のブレーキだけで制動してみましょう。制動距離は後ろの時より短くなっていますね。
車体の動きはどうでしょう。最初にレバーをグッと引いたときフロントフォークが沈みますね。逆にリア部分は上がりましたね。
そして最後に両方のブレーキで制動してみましょう。制動距離はさらに短くなって車体全体が沈んで地面に押し付けられていますね。前よりも安定したと思います。
さらに後ろから先にかけて前、前から変えて後ろという風に前後のブレーキのタイミングを変えるとバイクもいろいろと姿勢を変えると思います。
つまり、ブレーキはこうしてバイクの姿勢を作り、状況で安定する条件を作り出すことができるのです。
3.フロントブレーキの役割
つまり、バイクの場合は、ブレーキが制動だけでなく姿勢制御にも有効だということがご理解いただけたと思います。
後ろのブレーキの場合には、後輪にトラクションを与え、バイクの姿勢をコントロールする上では欠かせません。
Uターンやスラロームを思い出してください。倒しこみのきっかけづくりはリアブレーキの役割でしたね。
では、バイクのフロントブレーキを姿勢制御に活かすにはどうしたらいいでしょうか。
フロントブレーキは制動以外に何ができるのかというと、レバーの握り方の強弱にアクセントを付けることで、フロントフォークの伸縮とその速さを制御し、フロントの接地圧をコントロールして、バイクの前後の荷重移動をすることができます。
ライディングテクニック上大切なので、この荷重の移動については覚えておいてください。
具体的には、「グッ」と一気に握った場合は、フロントフォークが素早く深く沈み込み、「そーっ」と握った場合にはフロントフォークはゆっくりと沈みます。
同様に、ブレーキをゆっくり離すか、速く戻すかでフロントフォークの戻りの速さ強さを加減できるようになります。
この操作をリアブレーキコントロールと合わせて使うことによってブレーキング時にフロントに集中するバイクの重さ(荷重)を状況に合わせてリアタイヤに移して、アクセルでリアにトラクションをかけていくためのタイミング調整ができるのです。
4.制動だけではもったいないバイクのフロントブレーキコントロール
ロードスポーツの場合には主に、ワインディングでそういったセンシティブな操作をしているのです。
これはサスペンションストローク(可動量)の大きいオフロード車の場合ですと、車体が軽く、接地面の小さいタイヤをはいているので、街中や雨天の走行時に、サスの動きを考慮したフロントブレーキ操作はより必要になると言えます。
またリアが重く、フロント荷重しにくいスクーターでより適格にフロントブレーキを使おうとすると、こうした車体の自然な動きを考慮したブレーキングで安全性を増すことができるのではないでしょうか。
雨天や不整地など路面条件でも変わりますが、こうした車体の動きをセンシティブに感じながら、必要に応じて前後のブレーキを使い分けられるようにすることで、より安全性を確保できるばかりではなく、バイクもいきいきと躍動するのです。
こうしてバイクと一心同体に慣れたとき、バイクが誰よりも頼もしい相棒に思えてくるでしょう。
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