ステップへの足の乗せ方|バイクのライディングテクニック
「ステップは脚を休めるためにあるというのは○でしょうか✖でしょうか?」という問題があったら答えはアメリカンとスクーター以外は✖です。
もちろん足を休めてもいいのですが、ステップも実はハンドルのうちなのです。
1.バイクのステップはニーグリップの基礎
バイクに乗れば、ハンドルを握って、ステップに足を乗せます。「バイクに乗るってそういうことでしょ」とおっしゃる方は多いかと思います。
「間違い」とまでは言いませんが、それだけではもったいなさすぎます。ここで、バイクに乗るときの正しい乗車姿勢をおさらいしてみましょう。
1.まずバイクにまたがって、足を「ハ」の字にしてステップに立ちます。
2.腰かけるにしたがって足のくるぶしを「Ⅱ」の字にしてバイクをホールドします。
3.膝でしっかりとニーグリップします。
4.足の関係を崩さず、腕・肩から力を抜きます。
5.ニーグリップと腰で支えることで、上半身をフリーな状態にします。
6.ハンドルは手に添えているだけにします。
7.行きたい方向に視線を向けます。
つまり、バイクの重さをまずは脚と膝で受け止めて、バイクの動きを邪魔しないようにするのがニュートラルな乗車姿勢だといえるでしょう。
2.ステップの重要性
脚の位置を最初に決めるのは膝でバイクを挟みやすくするのと、バイクからの情報を得やすくするためです。
バイクからの情報というのは、バイクの重心軸とした、
・前・後方向(バイクが進んでいるのか)
・左・右方向(左右に寝ているのか)、
・(真上から見た)左回転・右回転 (旋回しているのか・滑っているのか)
・(真横から見た)左回転・右回転 (前のめり・後ろ下がり《荷重の位置》)
の8方向の動きを言います。
そして、ステップはおおむねこの重心付近に位置しています。
バイクはステップに体重移動することで、バイク全体の向きを変えたり、脚と膝で挙動を押さえたりすることができるのです。
インターネットのライディングテクニックに関する動画で、バイクに乗って両手離しで、フルロックターンをしてくるくる回ったり、「8の字走行」をしている人を見たことはありませんか。
彼らは、しっかりと脚と体重移動を基本にバイクを操っています。ということで、ステップはある意味ハンドルの役割を持っているといえるのです。
3.バックステップは有効なのか
カスタムパーツで「バックステップ」が売られていますが、あのバックステップにはどんな効果があるのでしょうか。
基本的にはメーカー純正の位置にあることが望ましいと言えます。
それはバイクの重心を計算に入れて、平均的に膝の曲げ角がバイクに力を伝えるのに最適な位置にステップを付けているからです。
しかし、重心位置はライダーの足の長さや体重によって多少変化し、使いにくいと感じたりする人もいるようです。
実は筆者も‘04YZF-R1をサーキットで走行する際、バックステップを購入して、調整できる一番高く一番後ろの位置にして走ったことがあります。
どうなったかというと、これが全然曲がらないバイクができてしまったのです。
いくら体重をかけても、視線で狙ったところにバイクが行かないのです。
最終的にたどり着いたセッティング位置は、(私の場合)なんとノーマルと同じ位置でした。
結局可倒式のノーマルの場達樹が嫌だったので、その対策にはなりましたが・・・。
このことから、ステップは単なる足休めではなく、ライディングテクニックを発揮する上で、大変需要なパーツであることもお分かりいただけたと思います。
また、カスタムパーツを選ぶときにも単にカッコよくしようというだけでは、かえって乗りにくくしてしまうこともあるので、パーツ選びは目的にあった形で、アドバイスを得て使いましょう。
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