バンク角のないアメリカンバイクの独特な旋回テクニック
バンク角がないアメリカンバイクでは、コーナーリングが楽しめないという声をよく聞きます。
しかし、コーナーリングは何もバンク角が全てではありません。
1.アメリカンバイクの性能限界
アメリカンバイク全般に言えることですが、ネイキッドバイクやスポーツバイクに比べて絶対性能は劣ります。
なぜならハーレーをはじめとするアメリカンバイクは重心が低く寝かせて曲がることができないため、旋回方法でいう、タイヤのプロファイリングを使った旋回という選択肢が選べないからです。
その意味で、アメリカンバイクは他の種類のバイクに比べ、性能限界が早く来てしまうと言えるでしょう。
では、アメリカンバイクではコーナーリングを楽しめないのでしょうか。
2.旋回におけるアメリカンバイクの武器
確かに、アメリカンバイクはバンク角がありません。
なので、どうしても他の種類のバイクに比べてコーナーへの侵入速度は落とさなくてはなりません。
これが、他のバイクよりコーナーリングが不利と言われる所以です。
しかしながら、アメリカンバイクには別の武器があります。
それはステアリングの切れ角と、加減速のメリハリというライディングテクニックです。
1.ステアリングの切れ角によるコンパクトな旋回
特に、ステアリングの切れ角をコーナーリングで活かすライディングテクニックは、アメリカンならではの優雅な旋回を可能にし、身につけることでコーナーリングでの満足度を存分に高めることができます。
一般に、アメリカンバイクは寝かせることができないというハンデを補うために、他の種類のバイクよりステアリング角が深く曲がるようになっています。
このため、アメリカンバイクはコーナーリング時の低速度域において、まるでUターンをするがごとく小さな旋回半径で向きを変えることができます。
そもそもバイクという乗り物は、寝かせれば寝かせるほど転倒のリスクが高まります。
ネイキッドバイクやスポーツバイクをアメリカンバイクと同じようにコンパクトに曲げようとした場合は、バイクをより深く寝かせ、場合によっては深いリーンアウトのフォームをとらなければなりません。
このことは、アメリカンバイクが他の種類のバイクに比べて、仕様上の理由でより安全に曲がることができることを意味します。
アメリカンバイクが寝かせずに曲がるようにできていることは、実はライダーにとってはとてもメリットのあることなのです。
2.加減速のメリハリによる高次元な旋回
一方、コンパクトに曲がるゆえにコーナーリング速度が遅くなるという問題は、次の加減速のメリハリというライディングテクニックで補うことができます。
バンク角があるバイクでは、この加減速のメリハリをテクニックと呼べる域まで極められるのは稀で、バイクを味わう上では非常にもったいないことです。
アメリカンバイクがステアリング角で曲がるためには、必然的にコーナー進入時の速度を落とさなくてはなりません。
ですが、小さな旋回半径で向き変えを行うことができるので、アメリカンバイクでは相対的に直線走行をする時間を長くとることが可能です。
アメリカンバイクはもともと直線を走るために作られたバイクなので、旋回中においても直線の時間を多く確保できれば、アメリカンバイク本来の性能をフルに生かすことができ、バンク角に頼らないコーナーリングが可能になります。
直線を少しでも多く確保するためには必然的に、いつでも急制動が安定してできるスキルが必要になります。
しかしながら、このいつでもどこでも急制動が可能なライディングテクニックが身につくと、いかなる状況においてもライダー自身が「必ず止まれる」という自信を持てるため、自然とそのライディング中における一つ一つの動作がよりシャープでメリハリのあるものへと変わっていきます。
これは、他のどの種類のバイクでも味わうことができない、より高度な見た目と操作感を体感できるというアメリカンバイクならではの強みでしょう。
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